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取材対象者と協力関係を築くための取材依頼の4つのコツ

アルテリアグループ公式noteは、おかげさまで本日2周年を迎えました!今回の記事では、全記事の約8割である「社員インタビュー記事」について、日頃note運用担当者が社員インタビュー記事を制作する際に気を付けているポイントのうち、一番大切な取材依頼に関する4つのポイントと、公開後にこれだけはやっておきたいことについてご紹介します。私たちと同じように企業公式noteを運営している方々の参考になれば幸いです。


2022年10月の開設からこれまで公開した約40本の記事のうち、社員へのインタビューを中心に制作した記事は約30本。50人近い社員の皆さんに登場いただきました。
「インタビュー記事」とは、取材を受ける社員の協力のもとに成立しています。これは、ただ取材当日に話を聞いたらできあがるものではなく、事前準備や資料提供、取材後の原稿確認など、インタビューを受ける社員も忙しい担当業務の合間を縫ってご対応いただくことになります。
つまり、社員の協力が必要不可欠といえますので、「社員インタビュー記事」が掲載中の記事の大半を占めるアルテリアグループの公式noteは、「たくさんの社員が、記事制作に好意的に協力している企業note」と言っても過言ではありません!(過言ですかね!?)

社内協力を得るため、また取材対象者が少しでもポジティブな気持ちでインタビューに対応できるよう、日頃note運用担当者が社員インタビュー記事を制作する際に気を付けているポイントをご紹介します。

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取材依頼時の4つのポイント

どんなに素敵な企画でも取材協力を得られなければ記事は作れませんし、作り上げたい記事のイメージが共有できないと原稿作成に時間がかかったり、追加取材が発生したりしてしまいます。
そのため私たちは、忙しい業務の合間に協力していただく取材対象者が「業務と両立できるイメージ」を持つことができるよう、また前向きに参加したくなるよう、これからご紹介する4つのポイントに沿って取材依頼を行います。これらは、連絡事項に抜け漏れが発生しないよう、note運用担当者間でノウハウやテンプレートを共有しています。

➀アルテリアグループ公式noteの社内認知度向上施策

そもそも「自分が依頼された記事はどこに掲載されるのか」が分からないと承諾できませんよね。取材依頼時には必要に応じて「noteとは?」や「公式noteの制作目的」についてご説明するものの、企業公式noteに関する社内での認知度向上や理解促進のために日頃から広報活動を行うことも欠かせません。
社内でのアルテリアグループ公式noteの認知度向上施策については1周年記事で紹介しましたので、あわせてご覧ください。

②「取材依頼」は「あなた無しでは記事が作れないんだ……!」という熱量を伝える

当たり前ですが、社員インタビュー記事は取り上げるご本人から快諾を得られないと記事が制作できません。「誰が出たって良い」記事であれば「自分が出なくても良い」と思われて辞退されかねないため、取材依頼は最も大切な工程とも考えられます。
メールなどで取材依頼や企画概要を送ると思いますが、その際に「どうしてもあなた無しでは記事が成立しない(代打はいない)」ということを、note運用担当者のやる気・熱量を添えて惜しみなく、かつ簡潔に伝えていきます。
そのために取材内容が業務やプロジェクトの内容紹介であればその概要資料を読み込み、取材対象者の担当領域に関する理解を深めたり、より人物紹介に寄せた記事を制作する場合は上長の方から取材対象者への推薦をもらったりと、「あなた無しでは成立しない」理由を補強します。

③制作したい記事のイメージを共有し、note運用担当者と取材対象者の協力体制を作る

記事の掲載イメージや制作意図が認識合わせできていないと、インタビュー中、もしくは原稿確認の際に「思っていたのと違う」といった事態になることも。この制作イメージの認識合わせのため、特に下記の4項目については抜け漏れの無いように定型化し、取材依頼時にお伝えしています。

1.記事の公開範囲の認識合わせ

公式noteへの掲載ということもあり、改めて記事が社外公開されることをお伝えします。
また写真撮影や写真提供をいただく場合はその利用範囲について認識合わせを行います。

2.記事の制作意図・目的、ターゲット

どうして今回このタイミングで記事を出したいのか、誰に向けた記事なのか、また読者の読後感はどのようなものを狙っているかなど、認識合わせを行います。その中でどのようなことを語ってもらいたいか、もしくはどのような内容ならお話いただけるのかを詰め、後日質問票に落とし込んでいきます。

3.記事の掲載イメージ

類似の制作実績があればその記事リンクを共有し、制作実績がなければ企画書や他社事例などでイメージをすり合わせます。掲載イメージが固まればそれに沿ってインタビューの応答内容が作られていきます。

4.必要工数と制作スケジュール

取材当日にかかる時間や、事前準備・事後回覧にかかる想定工数、制作スケジュールなどを共有しておくことで、取材対象者が業務調整を行いやすくなったり、その上長からも承諾・協力を得やすくなったりします。記事掲載や取材日程の調整幅に余力がある場合は、なるべく取材協力者の繁忙期を避けてスケジュールを組みます。

④事前対応が必要な事項のフォロー

当社では取材依頼時に、必要に応じてプロフィールシートの記入や写真提供を依頼し、いただいた内容を元に質問票や記事制作を行います。その際に取材対象者が判断に迷うものがあれば適宜フォローを行います。特に写真撮影を行う場合は服装の指定があるか、写真提供をお願いする場合はどのような絵が欲しいのか具体的にお伝えします。

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記事公開後にこれだけはやっておきたい、掲載報告・お礼メール

入念な取材準備を経てインタビューを終え、無事に記事制作・公開したら終了……ではありません!取材協力者へのアフターフォローとして掲載報告・お礼メールを送るのは、取材依頼に並ぶ程大切なことです。ただ「完了した」だけでなく、次のような内容を伝えることで、取材協力者へのフィードバックや記事の拡散につなげていきます。

1.出来上がった記事の感想を伝える

取材を受ける側は記事が出来上がって読者の反応が見えるまで、「自身への取材依頼の期待にちゃんと応えられたのか」と、不安に感じることも少なくありません。そのため、note運用担当者が読者第一号として、「対応していただいたインタビュー記事には、こんな魅力がある」、という感想をお伝えするようにしています。また、公開直後に社内で記事を読んだ人がいたら声をかけて、周囲の反応として取材対象者にお伝えすることもあります。

2.拡散のきっかけを作る

先にご紹介した1周年記事でも触れていますが、アルテリアグループ公式noteでは「身近な人からの拡散」を念頭に記事の拡散施策を立てています。そのためインタビュー記事に掲載された方を起点に、その周囲の方に記事が広がるよう「周りの方にもぜひ、記事を紹介して欲しい」とお声がけしています。また、インタビュー時に撮影を行った場合はその写真をお渡しして会社のメーラー等のプロフィールアイコンとして使ってもらうこともあります。(意外とプロフィールアイコンから世間話が広がることもありますよね!)

まとめ:取材対象者が「インタビュー受けて良かったな」と思えるような協力関係を目指して

記事の制作内容やタイミングにより、ここまでに記載した内容全てを毎回実行している訳ではありません。しかし、1つでも多く実行できれば我々note運用担当者と取材対象者とで協力関係を築くことができ、それがより良いインタビュー記事の作成につながると考えています。
社員インタビュー記事は取材対象者にとって、その人柄を掘り下げたり、職歴の振り返りの機会になったりします。記事の掲載を通して、インタビューを受けた方の人生や仕事に対して、何かプラスの影響が生まれればnote運用担当者としても嬉しいです。「インタビューを受けて良かったな」「このインタビュー記事、素敵だな」と思う社員が増えれば、社内全体で「noteの記事に載ること」に対してポジティブな感情を持つ割合も増えていき、それが次の社員インタビュー記事につながっていくような、好循環を生み出せれば良いなと思います。

まだまだ当社グループには活躍中の社員がたくさんいます。そんな魅力あふれる社員の姿をこれからもご紹介できれば幸いです。
3年目のアルテリアグループ公式noteも、どうぞよろしくお願いいたします。

※この記事は2024年10月時点の内容です。