マンションの隅から隅まで通信サービスをお届けします!アルテリア・エンジニアリングのお仕事
今やインターネット(通信)は、電気・ガス・水道に続く第4の生活インフラ。アルテリアグループにとっても、マンション向けインターネットは主力事業の1つです。そして私たちのサービスを入居者の方々へ届けるのに欠かせないのが、設備工事に携わる人たちです。今回は新築マンションのインターネット工事を手がける2人の技術者に、普段の仕事の様子や大切にしている想いをインタビュー! アルテリア・エンジニアリング アクセスエンジニアリング部 東京レジデンシャル施工第一課の、澁谷覚さんと五十嵐巧さんに、お話を聞きました。
通信工事のプロフェッショナル集団
――アルテリア・エンジニアリングは、何をしている会社なのでしょう。
澁谷 当社はアルテリアグループにおいて、オフィスやマンションなどのインターネット工事をメインに、データセンターの設備工事や電気工事を担う、情報通信エンジニアリングの専門会社です。
アルテリアグループの通信サービスを利用されるお客様のところに赴き、快適にお使いいただけるように環境を整備するのが私たちの仕事です。
五十嵐 そのため社員のほとんどが、現役のエンジニアですね。現在の社員数は約60名で、東京のほかに札幌、名古屋、大阪、福岡に拠点を設けています。工事をするには電気通信の工事担任者という国家資格が必要で、現場に出る社員は新人を除き全員が取得しています。
澁谷 新しく入った社員も資格取得をめざし、事業所ではテキストを開く姿をよく目にします。また電気通信主任技術者や電気工事士など、現場マネジメントに関する資格保持者も多数揃っています。
――情報通信設備の工事は、どのように進められるのですか。
澁谷 私たちのいるレジデンシャルチームでは、新築のマンションやアパートにインターネット回線を通す工事を主に担当しています。グループ会社のつなぐネットコミュニケーションズ(つなぐネット)がマンションオーナー様やディベロッパー様向けに展開する「UCOM光」や「e-mansion」などのインターネットサービスの契約が決まると、つなぐネットやデリバリーを担当するアルテリア・ネットワークス(アルテリア)で敷設までの計画を立てます。
五十嵐 まずは電柱や地下など建物の近くを走る光回線から敷地内への導入ルートを確認し、アルテリアのデリバリー担当者と連携して、回線引き込み工事の調整に入ります。また、通信に必要なケーブルや設備を建物内にどう巡らせるか、つなぐネットやアルテリアの担当者と綿密に打ち合わせします。私たちが図面を引くことはないものの、過去の工事を踏まえ、より安定的で効率のいいやり方を提案するようにしています。
澁谷 でも実際は、現場に出向いてわかることも多いですね。工事に入るのは完成前の建物ですから仕様が変わっていたり、計算上は装置が収まる場所がそうではなかったり。当初の予定と変える必要が出てきたときは、関係者と迅速に連絡を取りながら対応にあたっています。
大型マンションはチームワークの見せどころ
――建設途中の現場で作業するのですね!
五十嵐 工事も一度で終わりません。最初は鉄骨とコンクリートがむき出しの、各戸に分かれていない状態の建物にケーブルを通したり、共用部に装置を設置したりします。電気、ガス、水道などのライフライン工事と同じタイミングで、私たちも工事に入ります。
澁谷 足元はデコボコしているし、電気も通っていないので真っ暗なところも。どこもゴツゴツ、ざらざらしていて、階段も不安定。危険と隣り合わせですから、安全の確保をまず大事にしています。
五十嵐 作業着にヘルメット、ヘッドライトは必須! タワーマンションだと高所での作業も入ってきますね。油断は禁物です。
澁谷 まだ屋根もついていないですし、雨が降ると滑って転んだり機器が壊れたりと事故やトラブルのリスクも倍増。慎重に判断し、工事を延期することも珍しくありません。
五十嵐 共用部への設置工事の次は、建物の工事が進んで各戸に部屋ができたときです。今度はすべてのお宅でインターネットが使えるように、光コンセントやONU(光回線終端装置)を取り付けていきます。
澁谷 10戸ほどの小さなマンションなら2日ほどで終わりますが、200~300戸の大型マンションともなると工程も複雑です。というのも建物の工事自体が徐々にフロアを積み上げていく形をとるので、下層階は各戸の内装に入っているけれど、上層階はやっと骨組みができたばっかりということも。私たちの工事も並行して進めていくことになります。6人ほどのチームで階層ごとに分担して取り組むなど、体制を工夫して臨みます。
――スケジューリング力が問われそうです。
五十嵐 一人で年間に、だいたい30~40棟ほど工事を担当します。特にタワーマンションの場合、引き渡し前の検査も段階的に行われますから、下の階だからといって工期に余裕があるわけではないのです。納期に間に合うように工事を進めるのも、重要なポイントです。毎日取り掛かる前に「今日はここまで終わらせる」と目標を立ててから、業務にあたっています。
澁谷 工事が立て込むと、本当に目の回るような忙しさに。現場を移るときは気持ちの切り替えが大事ですね。それからトラブルの芽は、早めに潰しておくこと。判明した時点ですぐ関係者に伝えるなどして、忘れないうちに対処します。
五十嵐 関係者への連絡や相談については、相手が内容を理解できているか確認するように心がけています。込み入った課題はメールに加えて電話で説明を補い、共通認識を揃えることを意識していますね。
企画から保守の一貫性はアルテリアグループだけの強み
――お二人から見て、アルテリアグループの強みはどこにあると思いますか。
五十嵐 通信サービスの開発から、お客様へのご案内、設備工事にメンテナンスまで、グループで一貫して扱っているところですよね。特に工事は外部に委託するところも多い中、アルテリアグループではまるっと自前でカバーしている。もちろん外部パートナーの力をお借りする場面もあります。でも流れの全てにおいてグループ内でケアできるのは、サービスに対する責任の表れでもあると思うのです。
澁谷 どの社員も真摯ですよね。アルテリア・エンジニアリングで働くメンバーは、熱い思いで仕事に取り組んでいます。これだけベクトルの向きが揃っているのって、意外と珍しいのかなって。仲間がベストを尽くす姿に私も刺激を受けて、いい仕事にしたいとまた頑張れる。お客様と直接お話する機会はほとんどないのですが、言葉の代わりに通信で情熱を届けられたら嬉しいです。