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海を越えてネットワークの橋をかける 卓越したコミュニケーションはどのようにして培った?

「つながる地球に、新しい鼓動を。」のタグラインのとおり、アルテリアグループが手掛けるネットワークは国内だけに限りません。日本の拠点とつながりたい海外の組織も大切なお客様。グローバル営業部の河原将広さんは、北米を中心に諸外国の取引先と日々関係づくりに励んでいます。

「こんな刺激的な毎日になるなんて、入社当初は思いもしなかった」と話す河原さん。溢れんばかりのバイタリティと、困難さえも楽しむマインドはどこから来るのか。自然体で仕事に臨む姿勢が印象的な河原さんの魅力に迫ります。

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アルテリア・ネットワークス 第二営業本部 グローバル営業部 営業第一チーム 担当課長 河原 将広さん
2016年アルテリア・ネットワークスに入社。パートナー向け営業部、マーケティング部門を経て、現部署では海外ユーザーへの提案営業などを担う。趣味は筋力トレーニングにオンラインゲーム、スポーツ観戦など。「筋トレは昨夏からお休み中。一時期はベンチプレスを115kg、文字通り“筋肉に穴が開くくらい”こなしていたのですが(笑)」(河原さん)。中学高校は全国レベルのサッカー強豪校で過ごす。

一日のスケジュール

8:00 (予定があるときは)ホームオフィス制度を使い、アメリカの取引先とオンラインミーティング

9:00 コーヒータイム
出社前に、オフィス近くのお店でコーヒーを買うのがルーティン。こだわりはそれほどないけれど、ブラックでスッキリ目覚めてONモードにスイッチ。

10:00 オフィスワーク
時差の関係で、夕方以降に取引先との打ち合わせが入ることが多いです。そのため契約書や請求書などの書類作成、資料づくりは午前中のうちに。他の部署が作成した日本語レターを、英訳することも。

12:00 昼休み
HO(ホームオフィス)の時は、妻が料理してくれるので一緒に食べます。

14:00 後輩の相談にのる
新卒社員や若手のメンター的役割も。仕事の進め方やお客様への提案内容のアドバイスだけでなく、社会人としての責任や振る舞いといったスキルセット、マインドセットの醸成も意識してコミュニケーションを図っています。

15:00 アジア圏の取引先とのオンラインミーティング

17:00 EU圏の取引先とのオンラインミーティング
外資系企業では、日本国内にネットワーク担当者がいない場合も多く、終始オンラインでプロジェクトを進行することも珍しくありません。

19:00 退社

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日本と海外を“つなげる”きっかけを築く

――グローバル営業部のお仕事について教えてください。

アルテリア・ネットワークスでは日本国内のネットワークだけでなく、国際専用線や国際IP-VPNなど、海外と日本の拠点をつなぐサービスも展開しています。現在はアフリカを除く、世界のほぼ全地域に対応しています。

グローバル営業部は日本に通信拠点を持ちたい外資系企業などに向け、ニーズに応じた通信網の構築を提案するのが主な業務です。たとえば銀行や証券などの金融業界は秒単位で取引額が大きく変わるため、タイムラグを最小限にとどめ、安全性の高い通信が求められます。

部内では北米、東南アジア、中国のプロジェクトを多く扱っていて、私は主に北米エリアのプロジェクトを担当しています。海外の取引先のため、英語でのやり取りが基本。国内の取引とは、また異なるコミュニケーション力が問われます。

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PTC'24 - Telecom Conference での様子

――やはり英語中心なのですね…!

私は高校卒業後にカリフォルニアの短期大学に進学し、卒業後もインターンをするなど6年間滞在していました。開放的な土地柄で過ごせたこともあり、アメリカ人とのやり取りには慣れているというか、英語でのコミュニケーションにあまり抵抗はないですね。とはいえ20年前に留学した当時は、ネイティブとの会話はちんぷんかんぷん。相手から“Do you understand?”(私の言うこと、わかってる?)と、聞かれたこともわからないくらいの英語音痴でした(笑)。

帰国後は日本の企業で5年ほど働いたり、高校時代の友人と起業したり。再び会社勤めを経て、アルテリア・ネットワークス入社に至ります。前職も通信系企業だったので、まったく馴染みがないわけではなかったです。

ただ当時は、今のように“毎日楽しく働く自分の姿”をまったく想像していませんでした。アルテリアでは最初は国内のパートナー(代理店)営業からスタートして、それから外資や金融系企業に向けたデジタルマーケティングを担う部門に移り、組織再編を経てグローバル営業部に。今の本部長が私を引き抜いてくれたんです。彼は各人の持っている個性を踏まえ、適材適所を実践できるアサインの達人。恩人でもあり、仕事の面でも非常に尊敬しています。

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ITW2023
<International Telecoms Week 2023での様子。写真右が恩人の本部長 大久保さん。>

世界のトップランナーと接して気づいた、自分らしく生きる手段としての仕事

――海外への出張も多いのですか?

年に2回程度なので、そうでもないですよ。毎年5月と1月に行われる、各国の通信系の業界人が集まる世界的なイベントに足を運んでいます。ネットワークの最新トレンドを押さえることと同時に、取引先との交流や商談、コミュニケーションが目的です。業界の著名人と直接話せるし、会場で築いたつながりからLinked In(※)を介してさらに人脈が広がったりビジネスが生まれたりと、私自身のビジネスパーソンとしての市場価値を高める機会にもなっています。

あと出張ではないですが、各国の大使館を対象にしたあるイベントに参加したときも面白かったですね。自国と日本の通信網を整えるのにサービスを利用してもらおうと、アルテリアでブースを出したんです。このときは、諸外国の大使館スタッフのアテンド役を務めました。

※シリコンバレー発祥のビジネス特化型SNS。登録者数は全世界で10億人を超え、アメリカでは一般的に就職・転職に用いられているという。

――まさにコミュニケーションのプロですね!

今でこそ自然体で仕事に臨めていますが、最初の3~4年はまったくでした。結局のところ、通信のプロというには知見が十分ではなかったのです。だから、先方からのオーダーを打ち返すので精一杯。受け身の姿勢だったこともあり、手ごたえを感じられずにいました。

でも「これではまずい…!」と思って猛勉強したんです。ネットワークの要点を体系的に整理して、自社の基幹網を日本地図に合わせて整理してみると、取引先にも自信をもって説明できるようになりました。

もうひとつの転機は、先ほど少しお話しした業界イベントですね。2022年の5月にワシントンD.C.で行われたのですが、上司が「行ってこい」と背中を押してくれました。前年とその前の年は新型コロナの影響もあり、アルテリアとしても久しぶりのイベント参戦でした。

現地に出向いて感じたのは、お会いする方の誰もが魅力に溢れていることです。集まっているのは、私に限らず会社の代表として選ばれた人たち。みなさん仕事ぶりだけでなく、人柄も尊敬できる方々ばかりだったのです。そして何より、「人生は1回きり。だから、自分のやりたい仕事に就く」という姿勢に大きくショックを受けました。

たとえば役職付きでVIPスペースで会うような人が、半年後のイベントでは自社ブースで来場者に説明しているんです。聞けば、マネジメントよりも現役で働いているほうが楽しいと、転職を機に自らポジションを変えたというのです。会う人誰もが、組織に自分を捧げるのではなく、自分らしく生きる手段として仕事を捉えていたのです。

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ITW2022
<2022年5月 参加したInternational Telecoms Week 2023での一幕>

個性を発揮できるのは、受け入れてくれる組織だから

――日本人にはなかなかできない発想かもしれませんね。

彼らとはオンラインで話したこともあったのですが、実際に会ってみて強いカルチャーショックを受けました。と同時に、各国のトップランナーと渡り歩くには、私自身が彼らのようにありたいと痛感。誰とでもフランクに打ち解ける強みを、今まで以上に生かすようになりました。

実際にプロジェクトを動かしていると、紹介から案件化することがとても多いです。それにイベント先で「さっき、(業界で有名な)○○さんと話していたよね? あなたはどんな仕事をしているの?」と声をかけられたのをきっかけに、仕事に発展することも。今では「自分の名前で仕事している」という、自負が芽生えています。

――まさに、世界を股にかける活躍ぶりです。

といっても自分ができるのは、ビジネスのきっかけづくり。エンジニアやデリバリー部門のみなさんの手によって、初めて日本と各国をつなぐことができます。今の仕事を楽しめば楽しむほど、周りのサポートの手厚さを実感する日々です。

アルテリア社内では自身のキャラクターも含めて、少し珍しい立ち位置かもしれません。でも個性を発揮できるのは、私のことを受け入れてくれる環境に恵まれているから。アルテリアの社員は真面目だし、それぞれがプライドをかけて仕事にあたっています。こちらの本気を示せば、誰かが必ず助けてくれる。だからこそ自信を持って、交渉に臨めている気がします。

日ごろ社内の若い人たちと接していて思うのは、失敗を怖がるなということ。自分で考えて判断したことは、仮にミスになったとしても記憶に残ります。そこから反省し、改善を重ねることで、自分の血肉となるのです。確かに、お客様にご迷惑がかからないよう、最大限の配慮は必要です。でも社内でカバーできる範囲のミスなら、共に働く仲間がカバーしてくれるはずです。誰かの正解に頼るのではなく、目の前の課題に真摯に向き合い、自分なりの解を見出してほしいですね。

※この記事は2024年3月時点の内容です。


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