仕事の原動力はプライベートの充実にあった!?対人スキルを駆使して全国に専用線サービスを。
「専用線」とは、拠点間を1対1で結ぶ回線サービスのこと。セキュリティ性が高く、速度や品質が安定していることから、高い機密性が求められる企業などでよく使用されています。
そんな専用線の構築に、派遣社員として4年、正社員となってから10年。継続して携わってきたのが、和田英徳さん。これまで数多くの企業や公共機関に専用線サービスを納めてきました。
専門的な知識や経験が必要とされる業務に長年従事されてきた和田さんに、「仕事で一番大切にしていること」をたずねました。
一日のスケジュール
8:00 出社
事前調査や工事の立ち合いで外出することもありますが、デスクワークの日は基本的にホームオフィス(在宅勤務)です。日中はお客様や、施工会社等のパートナー企業、社内関係者から頻繁に連絡があるため、静かな朝の時間帯を利用し、前日退勤からのメールやチャットのチェック、一日の業務の再確認などを行います。
9:00 専用線サービスの構築に伴う進捗管理業務
専用線サービスの構築(廃止)に伴うさまざまな業務、例えば進捗管理、回線の調達、お客様や施工会社との工事日程の調整や、内容のすり合わせなどを行います。
12:00 ランチ
13:00 会議や打ち合わせ、後輩社員や業務委託社員の育成や指導
午後は会議や打ち合わせが入ることが多いです。必要があれば対面で行いますが、今はオンラインがほとんどですね。
また、入社したばかりの中途社員や業務委託社員には、先輩社員1名がペアになって業務を進めていくので、担当になったときには育成や指導もあわせて行います。
17:30 退勤
案件の進捗や翌日行う業務の確認などをしたのちに退勤。19時前後まで業務を続けることもありますが、予定がある日はサッと帰ります。
全国津々浦々に専用線サービスを納めるプロチーム
――所属されている部署の業務内容や雰囲気について教えてください。
私の部署では、全国の法人や公共機関に対する専用線サービスの構築・廃止に伴う業務を行っています。業務の大半は案件の進捗管理や関係各社との調整です。各メンバーはそれぞれ一度に数十件という案件を並行して進めながら、事前調査や事前工事、開通工事の際には現地に赴いて、状況の確認やお客様への説明などを行うこともあります。
また、規模にもよりますが、案件がこちらの手に渡ってから回線が開通し、保守の部門に引き継ぐまで、おおよそ3ヶ月かかります。
現在はホームオフィスも利用しているので、部署のメンバーと顔を合わせる機会は減りましたが、仲は良く、居心地が良いです。普段はそれぞれが自分の担当案件を粛々と進めているのですが、大型案件で人手が足りないときは現地の立ち合いを分担したり、誰かが休みを取るときには案件のフォローをすることも。業務の性質上、ある程度の知識や経験がある方が中途入社されるケースが多いのですが、お互いの知識を共有し合えるところも良い点だと思います。
――和田さんは公共案件のご担当をされていると聞きました。
長年法人のお客様向けの回線を担当していましたが、2023年からは公共案件を担当するチームのメンバーになりました。
基本的な業務の流れは法人と変わらないのですが、ひとくちに公共案件といっても、大きな行政機関に数多くの回線を用意することもあれば、山の中にある一施設に一回線を用意することもあります。組織の成り立ちや体制なども一般企業とは異なる場合が多く、現地の拠点責任者の方が通信に関する業務をご担当されているとは限りませんので、そういった点も留意してお話を進める必要があります。
特に初動が大事になるので、よりスムーズに対応できるよう、いち早く公共案件用の業務フローを確立して軌道にのせるべく、試行錯誤しているところです。
――数十件のマルチタスクに、知識や経験も必要とのこと。
和田さんがこの仕事をするうえで、最も大切にしていることはなんですか?
並行して数多くの案件を対応するため、私自身マルチタスクを効率的に進める力は身についたように思います。知識や経験ももちろん必要ですが、もし足りなかったとしてもチームメンバーの誰かに聞けばカバーできますし、案件を重ねるうちに自然と補填されていくものです。
その中でも私が仕事を進めるうえで一番意識しているのは、「コミュニケーションが取りやすい雰囲気づくり」や、「相手の方と沢山会話をすること」ですね。この仕事はお客様やパートナー企業、社内との調整が主になります。例えば現地では、初対面のご担当者様と一緒に調査や立ち会いを行うことがあります。そういった際に事務的な説明をするだけでなく、話しやすい雰囲気づくりをしてみたり、相手に合わせたコミュニケーションをとってみたりして、人間関係の基礎をつくっておくんです。そうすることで、コミュニケーション不足によるトラブルを未然に防ぐことも出来るし、構築作業を安心して任せていただきやすくなります。
ただ、慎重に作業を進めていても予期せぬトラブルや問題は少なからず発生します。時にはお客様にお叱りをいただくこともありますが、感情に流されず冷静に状況を把握し、最終的にお客様に納得していただけるような会話術と対人スキルを持つ先輩が身近にいるのですが、人としてとても尊敬しています。自分もそうした能力をより伸ばしていきたいと思いますね。
派遣社員から正社員へ
仕事もプライベートも充実させる働き方
――派遣社員から正社員として入社されたそうですが、決め手はなんだったのでしょうか?
元々は、アルテリア・ネットワークスの前身であるグローバルアクセスに派遣社員として就業しました。4年ほど勤めたころ、当時の副部長に「正社員として働いてみない?」とお声がけいただき、就業当時からお世話になっている方だったので迷うことはなく「はい、お願いします」と(笑)。きっかけは副部長の言葉でしたが、会社の自由な風土と、部署の皆が仲良く、居心地が良いところが気に入っていたんです。
アルテリアではスーパーフレックスタイム制度が導入されていて、コアタイムがありません。月の就業時間が合っていれば、自由な時間帯で働くことができます。部署のメンバーには事前に伝えたうえで、例えば用事がある日には3時間だけ働いて退勤するということもできるので、1日のタスクを業務時間内にきっちりと終わらせることができれば、趣味に時間をあてることが出来ます。柔軟な働き方を望む私にとってはより良い選択だったと思います。
――プライベートの時間を大切にされているんですね
そうですね。休みでも仕事のことを考えてしまう日もあるのですが、心身の健康のためにも、オンとオフはかなり意識して切り替えるようにしています。
例えば出来るだけ休日は仕事のことを考えることがないよう、その日のうちに休み明けにやることを整理して、頭をスッキリさせておくようにしています。勤務を終えて、PCの電源を落としたら、それ以降はプライベートというようにメリハリをつけています。
私にとって仕事はもちろん大切ですが、「プライベートがあるから、一生懸命頑張れるもの」なんです。勤務後や、特に休みの日にはとりあえず外に出て、ライブに行ったり、買い物を楽しんだり。今の目標は英語が喋れるようになって、海外の人とも気軽に話ができるようになることです!