今までも、これからも。技術力No.1の通信キャリアを目指して
アルテリア・ネットワークスでは主に法人のお客様向けに多様な通信ネットワークサービスを提供しています。今回は長年アルテリアのサービスをお客様のもとに納品するための、施工管理や工事調整に携わってきた橋本 直樹さんに、アルテリアの変遷や技術職としてのキャリアパスについてお話をお伺いしました。
一日のスケジュール
7:00~9:00 始業
出社時はスーパーフレックスタイム制度を活用しオフピーク通勤し、テレワーク制度を利用する日は通勤にあてていた時間を資格取得のための勉強にあてる等、メリハリをつけて勤務しています。
始業後はタスクの整理やスケジュールの確認、また各種申請の承認作業等を行います。
12:00 昼食
トレーニングの無い日は低糖質の食べ物を探して公園で食事します。
13:00~ 会議
案件の進捗や、予算の管理、プロジェクトの進捗などを確認する会議に参加。課長になってからはマネジメント関連の会議も増え、カレンダーが埋まり気味に。
19:00 終業
業務後は日課の筋トレや資格取得のための勉強を行っています。
――長くアルテリアにお勤めですが、会社やご自身の変化や、逆に変わらない良さ等について教えてください。
橋本さん:2006年にアルテリアの前身会社の1つであるUCOMに入社して以来、主に法人のお客様にネットワークを提供するための施工管理や工事調整を担当してきました。
法人向けインターネット回線の「UCOM光」は、局舎からお客様宅内までのラストワンマイルを自社独自のネットワークでシングルスター回線を提供しています。
当時は企業がネットワークに光回線を標準装備するようになってきた時代背景もあり、各担当者がとにかくたくさんの案件を効率的にこなすため、工程を細分化し組織単位で対応していました。
また取り扱うサービスもどんどん増えていくタイミングでもあったので、効率的に調整できるように運用や手順書を整え標準化できるように努めました。
2014年には合併で現在のアルテリア・ネットワークスの形になりました。合併することでいろんなタイプの技術力が集まり、やはり会社として一つの大きな転換点だったのかなと思います。合併先の丸紅アクセスソリューションズが取り扱っていた「VECTANT」ブランドのサービスは、インターネット接続だけでなくその先のネットワーク機器の設定・導入まで行う必要があり、従来のUCOM光サービスとはまた別の難しさがありました。
私自身の変化としては2020年から専用線の回線調達・工事調整の監督員になったことです。役割ごとに細分化され、工程ごとに担当者がいたUCOM光サービスとは対照的に、専用線では監督員として1つの案件を各担当者が一気通貫で対応します。
地方のケーブルテレビと地下で相互接続するというような、以前の自分からは考えられない業務を行っており、サービス自体もお客様のご希望に沿ってオーダーメイドな対応が求められるため、ネットワークインフラの技術や知識が一層求められるようになりました。
これは社外の方からも言われることがあり、自分でもそう思うのですが、アルテリアの変わらない良いところはネットワーク開通におけるデリバリーに関する技術力の高さ――特に現場で働くアルテリア・エンジニアリング社員の技術力の高さにあるのかなと思います。
例えば回線工事を行ううえで現場調査を行いますが、その調査資料の精度が昔からずっと高いです。担当するパートナー企業やお客様、管理会社からも、他キャリアより調査内容と調査資料が良いとお褒め頂く事がよくありましたね。
なので自分も工事調整や現場の技術力に関しては、通信キャリアで日本一にしていきたい、そこは負けたくないっていう思いが強くありますね。
――2023年度はプロフェッション制度に応募し、アドバイザリーエンジニアに選出されましたが、ご自身のキャリアパスに関する考えを教えてください。
橋本さん:アルテリアには技術専門職制として「プロフェッション制度」があります。これはエンジニアとしての様々な経験から培った技術力の高さや専門能力を評価・処遇する仕組みです。具体的には、上司や業務上の支援者等から推薦を頂いて応募し、書類・面接の審査を経て認定を受けることで、エンジニアとして専門性を追求したキャリアアップを目指すことができます。実はプロフェッション制度自体には2019年にも一度応募していて、その時は落選してしまいました。ちょうど大きなプロジェクトを成功させたというのも後押しになり、今回2度目の挑戦をしました。
私自身年齢を重ねてきて、同級生たちそれぞれの活躍を見聞きする中で、社会に対しても色々貢献していきたいなと思うようになりました。
例えばコロナ禍で海外の学校ではすぐにオンラインの授業に切り替わっていたのに対し、日本の学校はネットワーク環境が整っておらず、もう少し何とかできないのかなと当時感じたことがありました。インターネットはそういう生活を支えるインフラとして、利用者の方々の役に立てる機会があると思うので、その方々の笑顔を思い浮かべながら自身のスキルを発揮していきたいなと思います。
またコロナ禍で社会が大きく変わり、想像もつかないようなことが起こる中で、自身のマインドセットも「とりあえずやってみようという」という気持ちに変わってきました。例えば以前は「仕事は会社にいないとできるわけがない」と思っていましたが、前述のとおり、働き方が変わる中で通勤していた時間を取得資格のための時間にしたり、トレーニングにあてることでこれまで以上に有意義で充実した生活を送ることができています。
あとは技術的見地も深めていきたいですね。大きな視点で例えると、ゆくゆく宇宙に人が出て行ったりすると思いますが、そういう世界になった時に通信ネットワークはどうなるのか、といったことに興味があります。
昔から担当させていただいているパートナー企業の社長の方へ今回のプロフェッション制度の応募の話をした所、快く推薦文を書いて頂きました。「お客様の役に立ちたい」「協力して良いものを作ろう」という想いを共有してきた人との、キャリアを振り返るような感動的な推薦文を頂き、泣けました。
お客様から求められるクオリティの高さに苦戦したことも多々ありますが、相手に対して誠実に思いやりを持って対応してきたことが、最近はプラスの形で自分に返ってきていると感じています。これからもそういう気持ちを忘れずにやっていきたいなと思います。
――色々な業務を対応する中で、技術的な知識・経験以外に活かされているスキルを教えてください。
橋本さん:学生の頃からずっとボクシングを続けており、その考え方が今の仕事に活きていると感じます。
ボクシングはスイートサイエンスと呼ばれるくらい科学的で「リング上のチェス」と例えられるくらい頭を使うスポーツです。相手に対してこのパンチを当てるため、どういうフェイントをかけておくか……相手を倒すための伏線をいかに張っていくか、先を読んで手を打っていく洞察力が求められます。業務では二手先三手先を考えながら話を進めたり、相手の声の波長でこちらの対応を変えたり、そういったことがボクシングで培われたかなと思いますね。
どれだけ大事なものがあっても、高い技術力があっても、それが相手に対してうまく伝わらないと何も残すことができない場面が結構あると感じているので、やっぱりいかに伝えていくかというところが大事だなと思いますね。
先日担当した大きなプロジェクトでは多数の専用線を敷設する必要がありました。まずは通常通りの対応だけでは難しいリスクのある案件を全拠点分抽出したのですが、そういう拠点は一気に対応するのが難しくて。なので現地調査を行って設備が設置できるのか確認したり、高難易度の案件にはパワーをかけて対応したり……等、希望納期に沿った対応をするために逆算し、危険要素を抽出し優先順位をつけていきました。技術的な知識・スキルだけでなく、交渉・調整能力やプロジェクトマネジメントも求められます。自分一人の力ではなく、たくさんの方々と連携し協力したからこそ、完遂することができたと思います。